あーたんの読書ブログ

読書感想文かいていきます!

読書感想文#11『バカの壁』養老孟司

お久しぶりです。まさかの今年初ブックレビューです。読書はしていましたが感想を書くのが面倒すぎて、ブログ放置していました…。でも、面白い本を読んだので記録しておきます。

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Youtubeで突然、養老先生の切り抜き動画がおススメされたので視聴してみると、非常に魅力的な話し方をされる人でびっくりして興味を持ったので、平成のベストセラーを今更読んでみました。

要約すると、人間は結局、自分の脳に入ることしか理解できない。バカの壁は誰にでもある。バカの壁とは、例えば、わからないことをわかっているという態度で自分の周りに作ってしまう壁。今の日本の人は本当は何もわかっていないのに大概のことをわかっていると思い込んでいる人が多い。わかる、とは雑多な知識がたくさんある、ということではない。また、自分の知りたくない・興味のない情報を遮断するというのも一種のバカの壁である。あらゆる問題の正解は一つではなく、いろんな答えがあっていい。答えは一つしかない、という態度では話は通じない。ということが著者の主な主張だったと思います。

一言でいえば、日本の社会問題の根本原因として、人が考えなくなった、わからないことをわかると思い込み遮断する、問題について一つの答えだけがあると思い込んでいるバカが増えたということです。特に後半は口調も強めで説教おじさん?(笑)さながら辛辣な批判でした。

大概のことは自分はわかっているという傲慢な態度が危険だということ。日本社会の問題がどうとかそんな壮大なことでなくとも、日常生活の中で「わかる」「知ってる」と思った瞬間に人は思考停止するなぁと感じていて、そういう人を見るとよくバカだなと思うし(養老先生と同じく口が悪くてすみませんw)、自分がそうなっていることに気が付いた時はあ、私バカだったな。と思いますね。「わからない」という状況って脳にとってストレスなので、わかると思ったり遮断したりすると思考を止められるので楽だそうです。

人に対してもそうで、長年一緒にいる周りの人のことも長く一緒にいるからわかっていると思うのは危険でしょうね。実はわかってないのに、壁ができるから相手のことが見えなくなる。だからいろんな問題が起きてくるんだと思います。男子三日会わざるは刮目して見よ。人は変化し続けるし、まあ三日で変化はしないかもだけど(笑)例えば一年前の私と今の私でも結構自分でも変わったなと思うし10年前とかと比べたらもう、誰?あ、見た目ではなくて、物の考え方や性格という意味で。

カーズ様みたいに「考えるのをやめた・・・」と言って、バカの壁の中に住むのではなくって、きちんと考えることも大切ですね。この本も「意味わかんねー」と思って、遮断することもできたけど、反省して久しぶりに頭使ってみました。(笑)以上です。

読書感想文#10『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』荒木飛呂彦

 

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人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、荒木先生によるホラー映画論。原作は未読なのですが、最近アニメのジョジョにドはまりしていて、すっかりファンになった挙句、荒木先生にまで興味をもちはじめています(笑)5部を見ている途中だけど、図書館にあったから借りてきました。

ホラー映画を「現実や人間の暗黒面を描いた芸術作品」という荒木先生が、これまで見た洋画ホラーを50作くらい、カテゴリーに分けて紹介しているのですが、荒木先生の各ホラー映画についての解説力・分析力がすごいのに加え、それをうまく文で表現されている表現力もすごかったです。本当に頭のいい人なんだろうなと感じました。

解説では、まさかジョジョのあのシーン!?あのキャラ?!とアイデアにつながったのではと思えるような映画の要素を沢山あげられていて、ジョジョラーであれば、「ジョジョって荒木先生だから描けた漫画なんだな」…と膝を打つ文が多くあると思います。

例えば…

・主人公を容赦なく扱う『ミザリー

・街全体が住民に気づかれない間に浸食されていく、日常風景の中で登場人物に事件がおきていく『ブロブ 宇宙からの不明物体』

・超能力で未来を予知して世界を破滅から救おうとする『デッドゾーン

・女が好きな男を監禁して愛情たっぷりに看護しながら、出ていこうとすると攻撃してでていけないようにする『ミザリー

チンパンジーに襲われるサルが主役のアニマルホラー『リンク』

・もはや荒木先生もそのまま書いてた「僕も岸部露伴というキャラクターにこの探偵の要素をとりいれました」『ナインスゲート』

など。他もジョジョに出てくるようなモチーフは実は典型的なホラー要素だったんだなあと面白く拝読しました。あれだけのアイデアやストーリーを思いつけるのはこれまであれだけホラー映画からだったんですね。

 

ちなみに、私はホラー映画は嫌いじゃないのでたまに見ますが、これまで見た中で一番怖かったホラー映画は『ナイチンゲール』(豪・2018年)です。ストーリーはイギリス植民地時代のオーストラリアで、イギリス人将校に夫と子供を殺された女囚が、アボリジニの男性と一緒に復讐をしにいくというサイコバイオレンスです。

ここからネタバレなので見たい人は飛ばしてほしいですが、まず、映画の初っ端から女囚はイギリス人将校にレイプされながら目の前で赤ちゃんと夫を殺されます。その後女囚は一族を惨殺されたアボリジニ男性と仲間になりますが、アボリジニの人は存在するだけで、イギリス人たちにハンティングの鹿のように銃で撃ち殺されます。また、赤ちゃんを殺した男を見つけた女囚は、そいつを殺しますが、とっくにその男は死んでいるのに包丁で100回くらい刺し続け、血や内臓が飛び散りまくる残虐シーンなど、不快極まりないシーンが連発します。

「こんなに悲惨な映画はない」と思い、どうにか女囚が救われるようなシーンが見たいという一心で、吐き気を催しながらも最後まで見ました…まあ、若干救われるシーンはあったのですが、そのシーンまでに受けたショックでしばらく立ち直れませんでした。今でも各シーンをはっきり思い出せるくらいトラウマで、絶対に二度と見たくない映画なので全然おすすめしません。

いろんなホラーがありますが、私が一番怖いと思うのは人間です。ゾンビとか幽霊とか見えないものは確かに気持ち悪い感じはしますが、それよりも現実世界で実際起きてしまったことや、狂気の沙汰みたいな犯罪が一番怖くて。だから犯罪の実録ものとか刑務所ものとかよく見てしまうんですよね。この映画もなぜここまで怖く感じたかというと豪州でのイギリス人の白豪主義時代の蛮行がいかに酷かったか、オーストラリアにいたときに博物館や映画でたくさん見聞きして実際に起きたことだという感覚が強いというのが大きいとは思います。当時のイギリスは本当に大嫌いです。話がそれましたが、私の場合は「実際にこういうことがあった/あった可能性がある」という現実を感じるようなホラーに出会った時、やはり一番怖いのは人間だ、と恐怖します。そして、「自分と同じ」人間が、目を疑うような酷い行為をやってのけるところを見て「場所や時代が違えば、自分にもこういうことが起こったかもしれない。または自分がひどい行為をする側になったかもしれない」という感覚がよぎって怖くなります。でも見てしまうのはなぜでしょうか。荒木先生の言うようにホラー映画を見ることで「極限状態の予行演習をしている」のかもしれないし「心の中の恐怖を癒すための本能的な防御行為かもしれない」ですね。

とりあえず『ナイチンゲール』は荒木先生にもぜひ見てほしいな・・・本当に感想をきかせていただきたいです。「癒し」はないのでたぶんあんまり好きじゃないと思います。(じゃあ勧めるな(笑))

最後に、本書で紹介されていたたくさんの映画の中で、今後見たいと思ったホラー映画リストを自分メモ用に添えておきましょう。

悪魔のいけにえ

ミザリー

アイデンティティ

ファニーゲーム

今日はここまで~

 

 

 

読書感想文#9『世界を変えた100の科学者 ダーウィンからホーキングまで』アンドレア・ミルズ/ステラ・コールドウェル

 


 

なんとなく読みたいなと思い図書館のオンライン予約をして取りに行ったら渡されたのが図鑑でびっくり。DK出版はロンドンの図鑑出版社らしい。友達の子供が読んでる学研の図鑑を見ても思うけど最近の図鑑すごいね。魅力的なカラービジュアル沢山で、大人も知らないような内容をわかりやすく書いてあって、とっつきにくいトピックでも読みやすくて。これは対象年齢は中学生くらいかな。

タイトル通り、古代ギリシャの偉人から、現代の生物学者、化学者、物理学者、天文学者、科学インフルエンサーまで様々な科学者122人の偉業を紹介した本。

本当に私たちの生活って、今では当たり前になった科学原理や技術も日常にあるものも、何から何まで、それをそもそも考え付いたり、発見したり、実験したり、発明したりした人がいるからこそ成り立っていることに気づいて、それぞれの人に畏敬の念を抱いた。先人のおかげで今の私たちがある。

名前は知っていてもなにした人だっけ…という人ばっかりだったけど、ノーベル賞を取ったりした有名な人たちが多く特集されてるので、ちょっとした教養として読むといいかも。

特に自然科学の基礎を築いたギリシアの思想家たちには驚愕した。紀元前5世紀(日本だと弥生時代)に生きたデモクリトスという偉人は、例えば「万物は原子だ」とか「天の川は銀河だ」とか言ってたんです。そんな、ろくに文明もない時代(だよね?)、太古の昔になんでそんなことがわかったんだろう。すごすぎる。何を考えて生きてたんだろう。ちなみにデモクリトス肖像画がサンタさんみたいで好き。もしくは酒屋の酔っぱらい。「とっても陽気な人物で「笑う哲学者」と呼ばれていた」という図鑑に差し込まれてる「まめちしき」もよい。

ヒポクラテスは同じ時代の偉人で医療に初めて科学を取り入れた古代ギリシアの医師だけど、「ヒポクラテスの誓い」という医療倫理をまとめている。これも「患者の秘密保持」「最適な医療の選択」などが書かれているらしいが、今でも白衣授与式でこの誓いが読まれるそう。

「病気は呪いではなく自然に発生するもので科学的な診断と治療が可能」と、誰一人もそんなこと全く思ってなかっただろうその時代にどうしてその革新的な考え方ができるんだろう。

ほかにもすごい人多すぎるんですが122人もいるのでかけない。科学の世界は、自分とは全く関係がなくてすごく遠い話に思えるからこそ意外と、たまに読むと違う世界に行けていいし別に嫌いじゃない。難しすぎたら挫折しちゃうけど教養レベルならね。というか理系の話は覚えてもすぐ抜けてくのが残念だけどw

大好きな『ビッグバン・セオリー』にも出てくる物理学者の「ファインマン」の写真が、主人公のシェルドンに似ててかわいい。ファインマンも奇人で面白そうな自伝があるのでまた図書館で予約した。難しいかなあ。

 

 

 

 

 

読書感想文#8『FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学』 ジョー・ナヴァロ

 

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Wired.jpの「Tech Support」という動画シリーズに最近ハマっている。天才物理学者、すし職人、ゲーム開発者など様々な分野の専門家が、ツイッターで募集した素人の質問に簡単に答えていくという良Q&A動画だ。その中で「元FBI捜査官だけど、質問ある?」という動画があり、FBIってどんなことしているんだろう?と気になり見たらまあまあ面白かったので著書も読んでみた。

25年間にわたり、FBIスパイ防止活動特別捜査官を務めた「人間ウソ発見器」の異名を持つ著者。なぜしぐさには本心が出てしまうのか、そして体のパーツごとにしぐさの意味、ウソを見つけるコツなどについて書いてある。

「言葉ではウソをつけても身体はウソをつけない」というのはなんと本当らしい。その理由は、脳の「大脳辺縁系」という場所は、インプットされた情報に対して、「大脳新皮質」での思考を通す前に反射的に反応してしまうためだそう。

ちなみに脳は大きく三つの部分にわけられる。

・脳幹(爬虫類脳)…俗称からして生理的機能をつかさどる脳。

大脳辺縁系(哺乳類脳)…感情を司る脳。ストレスを受けるとflight or fight(逃げるか、戦うか)反応をするところ。freeze(固まる)もあるんだって。このストレス反応が人によっていろんな形のしぐさでいろんな箇所で現れる。

大脳新皮質(人間脳)…思考・知能・理性を司る脳。考えるとこ。

動画で見たのでしぐさについての解説はイメージしやすいところはあったけど、本には写真が一部ついているとはいえ、わかりにくい部分があった。また海外の研究なので、そもそもしぐさが控えめな日本人はあまりやらないようなこともたくさん書いてあった。

面倒くさがりなので、「心理学的にこのしぐさはこういう意味」とか知ったとしても、大体覚えてられなくて、実践しないだろうな~と思ったから結構さらっと読んだけど、「たしかにこの人嫌だと思ったらいつもこのしぐさしてるなあ」「あの人考えてるとき絶対このポーズだなあ」と読みながらいろいろ思いだした私は、意外とノンバーバルなところも観察してるのかもしれない。そして自分のしぐさも、ノンバーバルに少しでも注意を向けている人がいれば、感情がもろばれなんじゃないかなと思った。

筆者も書いてあるようにノンバーバルなサインを適切に読み取れるようになるには長年の訓練や経験が必要。今からできることがあるとするなら、相手をちゃんと「よく見て」、「いつもと違う」ときは何かある。とだけでも感じ取れるようにすること。そうすると相手のことがもっとよくわかるかもしれない。

ノンバーバルにももっと目を向けるようにしたいと思ったけど、悲しいことに私の生活の人とのやりとりの95%くらいがオンラインなので…顔以外見えないオンラインだとやっぱりわかりづらい。ちなみに、動画ではZOOM会議で無表情な人はとても印象が悪く受け取られてしまうと言っていたが経験上本当にその通りなので、最近意識してできるだけうなずいたり笑顔を見せたりするようにしている。周りもしてほしいけど、意外とオンラインだと何言っても無表情の人多くてかなしー。会うと全然違うのに、と思う人はいっぱいいる。

読書感想文#7『疲れない大百科』工藤孝文

いつの間にか前回の投稿から2か月も経ってる・・・汗

9月10月はなんかバタバタしていてあっという間にすぎた。ちゃんと書こう。。

 

最近、疲れやすいので(笑)疲れないために何ができるか?知りたくて手に取ってみた女性専門の疲労外来ドクターが書いた本。疲労外来なんてものが存在するのね、知らなかった。患者多いんだろうか。

内容はうちのおばあがいつも録画して見せてくるNHKためしてガッテンを寄せ集めたような話だけど、疲れないための睡眠、食事、生活習慣、働き方、ストレスケアというカテゴリーにわけてそれぞれ気を付けることが書かれてあるので自分にできそうなことだけメモした。

食事について。これはきちんと一日3食食べるということに尽きる。一人暮らしだと食事の用意がめんどくさいときは食べなかったり、一日一食で平気になったりするから食べないことに慣れる。ダイエットしているわけでもないのだが量もあまり食べなくなったのでそもそものカロリーが足りない。

だが、なんと「食べないほど疲れが倍増する」らしい。食べなくてエネルギー不足になると、エネルギーの代わりになる「ケトン体」という物質が体内で作られて、高いエネルギー価として使われるかわりにだるさや疲労感、頭痛を引き起こすそう。空腹だとイライラするのは有名だけどそんな悪影響もあったとは。食べ過ぎは論外だが、食べないこともよくないな…でも私量食べれないからな~。朝と昼ちゃんと食べたらいいだけなんだけど。

そして鉄分不足による貧血も疲れやすい原因のひとつ。食事管理アプリで今週の栄養バランスを見ると鉄とカルシウムとビタミンAが足りてなかった。先々週も鉄とカルシウムは足りてなかった。鉄分は意識して頑張ってもなぜかあんまり取れない。もう食事でとるのはあきらめてサプリでとることにする。カルシウムは…牛乳のもう。

運動は週30分x3くらいは久々に始めたので続けることが課題・・・。

あとのストレスコントロールはありきたりな内容だからさらっと終了。

睡眠はちゃんととれてるから運動と食事だけがんばろう!ちゃんと体力つけたい!

読書感想文#6『嘘つき男と泣き虫女』アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ

 


 

内容紹介(出版社より)

世界的ベストセラー『話を聞かない男、地図が読めない女』の第2弾。第一作『話を聞かない男、地図が読めない女』に世界中の男女から寄せられた数多くの手紙や質問が私たちのもとに、異性が考え、感じていることをさらに深く理解できるように、読者や編集者の意見を取りいれてできたのが今作。異性の行動や考えかたにとまどい、いらだって、自分のパートナーは頭がどうかしているんじゃないかと、一度でも疑ったことのあるあなた。かならずこの本のなかに答えと指針を見つけることができるはずです。

 

『話を聞かない男、地図が読めない女』は昔読んだが、初めて性差について知って、男女ってもはや脳から違う生き物なんだ!と大きな衝撃を受けたことを覚えている。第2弾のこちらは1作目ほどの衝撃はない。1作目で書いたことの復習・具体例って感じ。2005年くらいの本なので男女以外の性別については特に言及がないが、それはそれとして、今回は改めて男女の差について、ほぼ忘れていた1作目の話を思い返すいい機会になった。

1作目を読んだことはそれから私の異性理解に多少なりとも役に立ったような気がしていたが、まだまだらしい。最近、ほぼ男性社会(男女比9:1くらい)の今の会社でそう感じることが多かったので読んでみた。

私は1作目の「男女脳診断テスト」で、「自分は割と性格があっさりしてるから男性脳寄りだろう」と思ってテストしたら、「200%くらい女性脳」という診断だった(笑)ので、結構物事の捉え方は男性と違うのかなあと思う。よく考えると、空間処理能力は超絶弱くて車の駐車は下手だし、地図も全然読めない・・・。

そういう私が、日々会社で男の人と話をしていると、なんだか「わかりあえない感」が残るときがある。会議でも男性20人いて女性は私一人とかザラで、上で働く人も男性ばかりなので、私は私で「この人(男)なんで私の気持ちわかってくれないんだろう」と思うことは日常茶飯事だし、相手は相手で、「で、結局何が言いたいの?」とか「もっとロジカルに話して」とか平気な顔して言ってくるのでw日々バトっている。性格か頭の良さの差かと思ったけど性差に起因していることも少なからずあるんだろうなーと思った。

「私の話がわかりにくい」説は、周りの男性に指摘されると正直落ち込むけど、この本にも、「女性は話しながら考える」「男性は話すことを決めてから話す」と書いてあった。それで、確かに私話しながら考えてるときもあるわwと思った。多分聞いてる男性はイラつくんだろうなあ。

あと、「女の話はとりとめがなく、わかりにくい」と男性は思ってるって書いてあったけど、とりあえず女性がたくさん話すのは信頼と愛情の証拠。こういうところが男女がわかりあえなさすぎてて残念と思った。これは本当にその通りで私も例に漏れず信頼してる人には日常のどうでもいい話から愚痴まで本当によくしゃべるけど、特別信頼してない人にはまったく話もしない。

他にも、とりあえず男性には遠回しな言い方は伝わらないらしいので頑張ってはっきり言おうと思った。女性には遠回しな言い方でもばっちり通じるし、それがむしろ女性間では普通。女性の友人と話していると共感力が高すぎて感動することがある。例えば自分がムカついた話をしてたら一緒に怒ってくれたりとか、辛かった話をすると私の代わりに泣き出したりする人もいる。間違っても男性のように「それならもっとこうすればいい」とアドバイスされることはないから、これもまた違いすぎててびっくりした。

 

この本の一番最後に、

「男は女を理解できないし、女も男を理解できない。しかしこの事実を、男も女も永遠に理解できない」

とあって、これが真実だと思った(笑)。

でもちょっとでもお互いのストレスを減らすためにこういう知識はあったほうがいいし、歩み寄りたかったら多少は参考になるかも。

男の人はもうちょっと優しくなったらいいよね。具体的には、女性が話を聞いてほしい時は「うんうん、そうだよね〜」「そっか〜、がんばったね〜」とかわかってる風をちょびっと出してくれるだけでもすっごく救われるのにな〜と思ったりして・・・。これができる男性もたまーにいるんだけどなんでできるんだろうね、絶対モテると思う。できない人みると「この人モテないんだろうなー」と思う(笑)

ってこの記事だって、脱線しまくった「女性的な」文章なことは自覚していますが、ロジカルな表現もできた方がいいから、仕事のときくらいはちゃんとロジカルに説明できるようにしたいな、って努力してるんだけどあんま周りには伝わってないみたい。(残念・・・)でもまあそんなに気にもしてないから(笑)受け止め方が違うんだなーっておもってがんばろっかなあ〜。おわり。

 

 

 

 

読書感想文#5『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン

 

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内容紹介(出版社より)

ジョブズはわが子にiPadを与えなかった?! うつ、睡眠障害学力低下、依存症……最新の研究結果があぶり出す恐るべき真実。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となったベストセラー、日本上陸。

 

いつも要約部分が長すぎて、すごい時間がかかるから、今回は感想だけにしてみる。

スタバで読書をしていると、最近テスト前か何かでだいたい隣に大学生が座るのだが、90%くらいの確率でタブレットで講義動画を見ながらずーっとスマホをさわっている。勉強してんのかな?と思ってふと見るとスマホに講義のノートを打ち込んでるという場面によく遭遇する。私は大学生のときにスマホが出たくらいだったから、時代の差を感じて衝撃をうけたが最近の大学生はPCも使わないらしく、勉強にもスマホがこんなに主流なんだ・・・と思った。

スマホの使い過ぎが心身に悪影響というのはよく知られていることだが、その前提として、本書は人間の脳の働きについて最初に説明があるところが面白かった。脳は生存のために様々な信号をだしている。不安もストレスも生存のための機能。原始時代から脳は変わっていないが、現代社会は刺激が多すぎる。人間の歴史と現代社会のミスマッチのせいで肥満や不安症、鬱など様々な精神疾患が蔓延しているそうだ。

SNSはそんな脳の仕組みをつかってたくさん使用されるように作られており、具体的には報酬系ホルモンのドーパミンが出るようなつくりになっている。脳は新しいもの好きで新しい情報を常に求めている。新しい情報というのは生き残るために必要なのでドーパミンが出るのだ。なるほど、だから私も無駄にどうでもいいことをググったり、TLを永遠に眺めたりしてしまうわけだ。脳が気持ちよくなって依存するようなつくりに狙ってしてあるって、本能に働きかけてコントロールするなんて怖い。でもよくよく考えたら広告とかだってそうだよね。気づかないうちにどれだけのことが他者や企業によってコントロールされてるんだろう。

いまはスマホを何時間つかったらだめなんて法律はないが、こんな依存的なものなのに規制がない。大麻もタバコもアルコールも、昔はなかったのに、新しくでてきて脳が依存して危ないから規制ができたんならスマホだって同じと思うので将来的にはなんらかの規制がでてくるんじゃないかな。特に子供の使用については、刺激を感じやすいのでさらに依存しやすく注意が必要。自分の子供には大きくなるまでスマホもたせたくないと思った。

とはいえ、スマホなしだと困るのも事実だしうまい付き合い方を考えておくのが大切。テクノロジーに支配される状況はよろしくない。スマホの使いすぎは頭がわるくなる、記憶ができなくなる、集中できなくなる。実際それを感じることだってある。

この本を読んでからTwitterの使用時間を1日10分に設定したら、無駄にスクロールしていた時間を有効活用できるようになった。あと仕事中に携帯は見えないところにおくようにして、仕事のメールやチャットを頻繁に見るのをやめた。夜寝る前よく見ていたが睡眠不足をおこすらしいのでやめた。案外見ないでもどうにかなる。あとはスマホに頼りきっているけど実は他でも代替できる機能は他のものを使った方がいいらしいので時計買おうかなあ。時計見るときにスマホどうしてもとりだすからね〜。

おわり!