あーたんの読書ブログ

読書感想文かいていきます!

読書感想文#14 『The hunger games』 Suzanne Collins

 

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久々に洋書の小説を読んだ。面白かったのでネタバレなしで感想かきます!

ディストピアもののベストセラーYA、アメリカ版「バトルロワイアル」とも呼ばれている『ハンガーゲーム』。映画にもなったので知っている人も多いかもしれない。最初映画を見ようかなと思ったんだけど、評判が悪そうだったので小説を読んだ。

●あらすじ

文明崩壊後のアメリカで新たに誕生した国家では、年に一度12の地区から18~12歳の子供、男女1人ずつの24人をくじ引きで集め、最後の一人が残るまで殺し合うというゲームをする。それをテレビ中継することがエンターテイメントになっている。

ディストピアものの流行

最近ディストピア系増えたな~と感じる。小説や映画もそうだしゲームの世界設定でも、大体終末もの、、そういうスリラーは架空だからこそ体験できるという点では結構好きなんだけど、もうちょっとありふれ過ぎてる。だからぶっちゃけこの小説にも最初はあんまり期待していなかった。はいはいよくあるやつね、という感じ。ディストピアものの人気の背景としては、異常気象や食糧危機、核の脅威、戦争なんかで世界が崩壊しそうな不安感、政府への不信感を身近に感じている若者が増えていることがあるって記事をこないだ読んだ。よくよく考えたらコロナもディストピアの入り口みたいな感じだったもんね、最初の頃は。ああいう経験があったからやっぱ増えたのかも?あとは実は無意識にそういうエンタメを作ったり、見たりすることでいざそういうことが起きたときの予行演習をしているとか、そういうことなのかもしれないね。ホラー映画を見るのと同じように。

●ストーリーや登場人物について

サバゲーってことで途中まで想像した通りのストーリーではあったけど、近未来が舞台なので予想しないSF要素もあって、ラストは早く結末が知りたい!と思いながら一気に読ませる小説だった。都合のいい展開が多いところには口をつぐむけど、ちょっと切ないシーンやロマンス要素もちゃんとあって、殺伐とした雰囲気の中だからちょっとほっこりできた。

主人公のカットニスちゃんが良い感じに大人と子供の中間って感じで、自分の感情がよくわかってなかったり、時にはすごい冷静な行動もするけど子供っぽく感情をあらわにするところもあってよかった。個人的にはなんでそんなゲール推しなのかは伝わってこなかったなあ・・・やっぱり自分と同じ境遇で、私をわかってくれるのは彼だけ!っていう感じなんだろうな。ちょっと子供だから視点が狭いわ(大人ぶる。)私はずっとピータ好きだったけど、ああいうすごい良い人キャラって大体主人公の女の子とは結ばれないよね。一番いい人なのに。。あと映画でピータがブロンドでちょっとイメージと違ったわ~。ブロンドとか書いてたかな・・・読み飛ばしちゃったのかも。

●映画版との比較

映画は見ていないけど、読み終わった後YouTubeでトレイラーや印象的だったシーンを見てみたら、登場人物もシーンも読んでいるときにだいたい想像した通りで、結構面白そうだった・・・笑 あと原作に入っていないシーンも結構あったな。ただ小説は主人公の心の声がほとんどなので、それはうまく映像では出ていないのかも?映画レビューでは、ルールがよくわからないとかあったしwそのあたりうまく伝わってなかったらつまらなくなっちゃうかもね。

●英語レベルについて

英検1級あったら余裕で読めるかなって感じです。私のレベル的にはちょうどよかった。サバゲーなので身体を使うことにかんする言葉が沢山出てきて単語の勉強になった!知らなかった単語は動詞だけでもyank, gorge, brush, materialize,double over, hoist, retch,frailとか。materialiseって急に現れるという意味があったの初めて知った。