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読書感想文#17『ティファニーで朝食を』トルーマン・カポーティ

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最近読んだのは、トルーマン・カポーティの『ティファニーで朝食を』。選んだのは、村上春樹の翻訳と新潮社のプレミアムカバー版の美しさに惹かれたからだ。映画は見たことがなく、名作とされる理由については初めは理解できなかった。物語は主人公がホリーという女性に翻弄されるもので、最初は単なる奔放な女性の描写に見えた。しかし、物語が進むにつれて、彼女の過去が明らかになり、その背後に隠された苦悩や生きるための戦いに触れることで、彼女の行動や言動に対する理解が深まった。彼女は自由でありながらも自分らしさを大切にし、その強い意志に感銘を受けた。

彼女の言葉や哲学は、自由と自分らしさを大切にする生き方の価値を考えさせられた。彼女が述べる「ティファニーで朝ごはんを食べられるくらいお金持ちになっても、私は私でありたい。なにがあっても自尊心はぜったいに捨てたくない」という言葉は、物質的な成功だけでなく、自分自身を大切にし、他者の期待にとらわれずに生きる勇気を感じさせるものだった。

また、物語の中での彼女の言葉、「私は普通の女の子であるよりも、自然体でいたい」という表現は、彼女の持つ自由でありながらも純粋な姿勢を端的に表していた。この考え方に共感し、彼女のように自分を偽らずに、素直でいたいと感じた。

個人的な経験として、家族からの期待に反して自分の生き方を選ぶことがあり、その選択が孤独や理解されないことを意味することもある。しかし、物語を通じて得た洞察や彼女の生き方に触れながら、自分の価値観や幸福を追求する姿勢を貫くことの重要性を再確認した。

最後に、この本を読むきっかけとなったのが、村上春樹の翻訳だった。彼の独特な筆致が、読み手にとって作品をより身近なものに感じさせ、新しい作家や作品に興味を抱くきっかけとなった。彼の翻訳があたかも彼の小説を読んでいるかのような感覚を与え、その影響力に驚かされた。

今回の読書を通じて得た気づきを元に、今後はカポーティの他の作品や、サリンジャーの翻訳作品にも興味を抱いている。読書を通じて得た新しい視点や感情は、私の日常に新しい活力を与え、自分自身の成長に繋がるものだと感じている。