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読書感想文#8『FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学』 ジョー・ナヴァロ

 

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Wired.jpの「Tech Support」という動画シリーズに最近ハマっている。天才物理学者、すし職人、ゲーム開発者など様々な分野の専門家が、ツイッターで募集した素人の質問に簡単に答えていくという良Q&A動画だ。その中で「元FBI捜査官だけど、質問ある?」という動画があり、FBIってどんなことしているんだろう?と気になり見たらまあまあ面白かったので著書も読んでみた。

25年間にわたり、FBIスパイ防止活動特別捜査官を務めた「人間ウソ発見器」の異名を持つ著者。なぜしぐさには本心が出てしまうのか、そして体のパーツごとにしぐさの意味、ウソを見つけるコツなどについて書いてある。

「言葉ではウソをつけても身体はウソをつけない」というのはなんと本当らしい。その理由は、脳の「大脳辺縁系」という場所は、インプットされた情報に対して、「大脳新皮質」での思考を通す前に反射的に反応してしまうためだそう。

ちなみに脳は大きく三つの部分にわけられる。

・脳幹(爬虫類脳)…俗称からして生理的機能をつかさどる脳。

大脳辺縁系(哺乳類脳)…感情を司る脳。ストレスを受けるとflight or fight(逃げるか、戦うか)反応をするところ。freeze(固まる)もあるんだって。このストレス反応が人によっていろんな形のしぐさでいろんな箇所で現れる。

大脳新皮質(人間脳)…思考・知能・理性を司る脳。考えるとこ。

動画で見たのでしぐさについての解説はイメージしやすいところはあったけど、本には写真が一部ついているとはいえ、わかりにくい部分があった。また海外の研究なので、そもそもしぐさが控えめな日本人はあまりやらないようなこともたくさん書いてあった。

面倒くさがりなので、「心理学的にこのしぐさはこういう意味」とか知ったとしても、大体覚えてられなくて、実践しないだろうな~と思ったから結構さらっと読んだけど、「たしかにこの人嫌だと思ったらいつもこのしぐさしてるなあ」「あの人考えてるとき絶対このポーズだなあ」と読みながらいろいろ思いだした私は、意外とノンバーバルなところも観察してるのかもしれない。そして自分のしぐさも、ノンバーバルに少しでも注意を向けている人がいれば、感情がもろばれなんじゃないかなと思った。

筆者も書いてあるようにノンバーバルなサインを適切に読み取れるようになるには長年の訓練や経験が必要。今からできることがあるとするなら、相手をちゃんと「よく見て」、「いつもと違う」ときは何かある。とだけでも感じ取れるようにすること。そうすると相手のことがもっとよくわかるかもしれない。

ノンバーバルにももっと目を向けるようにしたいと思ったけど、悲しいことに私の生活の人とのやりとりの95%くらいがオンラインなので…顔以外見えないオンラインだとやっぱりわかりづらい。ちなみに、動画ではZOOM会議で無表情な人はとても印象が悪く受け取られてしまうと言っていたが経験上本当にその通りなので、最近意識してできるだけうなずいたり笑顔を見せたりするようにしている。周りもしてほしいけど、意外とオンラインだと何言っても無表情の人多くてかなしー。会うと全然違うのに、と思う人はいっぱいいる。