読書感想文#9『世界を変えた100の科学者 ダーウィンからホーキングまで』アンドレア・ミルズ/ステラ・コールドウェル
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なんとなく読みたいなと思い図書館のオンライン予約をして取りに行ったら渡されたのが図鑑でびっくり。DK出版はロンドンの図鑑出版社らしい。友達の子供が読んでる学研の図鑑を見ても思うけど最近の図鑑すごいね。魅力的なカラービジュアル沢山で、大人も知らないような内容をわかりやすく書いてあって、とっつきにくいトピックでも読みやすくて。これは対象年齢は中学生くらいかな。
タイトル通り、古代ギリシャの偉人から、現代の生物学者、化学者、物理学者、天文学者、科学インフルエンサーまで様々な科学者122人の偉業を紹介した本。
本当に私たちの生活って、今では当たり前になった科学原理や技術も日常にあるものも、何から何まで、それをそもそも考え付いたり、発見したり、実験したり、発明したりした人がいるからこそ成り立っていることに気づいて、それぞれの人に畏敬の念を抱いた。先人のおかげで今の私たちがある。
名前は知っていてもなにした人だっけ…という人ばっかりだったけど、ノーベル賞を取ったりした有名な人たちが多く特集されてるので、ちょっとした教養として読むといいかも。
特に自然科学の基礎を築いたギリシアの思想家たちには驚愕した。紀元前5世紀(日本だと弥生時代)に生きたデモクリトスという偉人は、例えば「万物は原子だ」とか「天の川は銀河だ」とか言ってたんです。そんな、ろくに文明もない時代(だよね?)、太古の昔になんでそんなことがわかったんだろう。すごすぎる。何を考えて生きてたんだろう。ちなみにデモクリトスは肖像画がサンタさんみたいで好き。もしくは酒屋の酔っぱらい。「とっても陽気な人物で「笑う哲学者」と呼ばれていた」という図鑑に差し込まれてる「まめちしき」もよい。
ヒポクラテスは同じ時代の偉人で医療に初めて科学を取り入れた古代ギリシアの医師だけど、「ヒポクラテスの誓い」という医療倫理をまとめている。これも「患者の秘密保持」「最適な医療の選択」などが書かれているらしいが、今でも白衣授与式でこの誓いが読まれるそう。
「病気は呪いではなく自然に発生するもので科学的な診断と治療が可能」と、誰一人もそんなこと全く思ってなかっただろうその時代にどうしてその革新的な考え方ができるんだろう。
ほかにもすごい人多すぎるんですが122人もいるのでかけない。科学の世界は、自分とは全く関係がなくてすごく遠い話に思えるからこそ意外と、たまに読むと違う世界に行けていいし別に嫌いじゃない。難しすぎたら挫折しちゃうけど教養レベルならね。というか理系の話は覚えてもすぐ抜けてくのが残念だけどw
大好きな『ビッグバン・セオリー』にも出てくる物理学者の「ファインマン」の写真が、主人公のシェルドンに似ててかわいい。ファインマンも奇人で面白そうな自伝があるのでまた図書館で予約した。難しいかなあ。